社長メッセージ

社長メッセージ

地域社会の活性化のため、人々に寄添う企業でありたい

綿半グループの歴史は遡ること1598年、織田信長の武将の一人が本能寺の変の後、刀を捨てて起こした綿商いから始まりました。その後、400年超という長きにわたって、多くのお客さまが必要としてくださったのは、経営者と社員の隔てなく、社員全員が力を合わせ、分かち合い、響き合う「合才の精神」を経営理念に、皆さまからの「信頼に対して貢献をもって応える」経営を続けてきたからです。

2020年は、人も企業も大きな変化を強いられた一年となりましたが、綿半グループはこれまでと変わらず、「世の中の暮らしをよくする」という想いのもと、「合」の旗印を掲げて、地域社会の活性化のために人々の生活に寄添う企業として尽力してまいります。

リアル店舗の存在価値を高め、安定した事業構造に

中期経営計画の2年目にあたる2021年3月期は、引き続き、時代の変化に対応し、景気に左右されない安定・成長性ある事業構造を創り上げていく考えです。

まず、主力の小売事業では、業種・業態を超えた販売競争が激化しており、店舗の強みをより明確にして、リアル店舗の存在価値をより高めることが必要だと考えています。そのため、継続的に行っている店舗の改装では、店内に「いけす」を設けたり、市場から直接魚や野菜を仕入れたりするなど、一層の鮮度向上を図っています。また、店舗のオリジナル総菜の開発を行うなど、店舗それぞれでお客さまの声を拾いながら、地域のお客さまに寄添う「一店舗一経営」の店づくりを強化中です。

さらに4月から、お客さまの利便性を向上させるために、一部店舗で導入したチャージ式プリペイドカード「gocaゴウカ」は、従来のお買物の翌日以降に反映されるポイント還元に比べ、その場で2%値引きされることでお客さまからの評価も高く、固定客獲得の施策として全店舗に導入しました。

積極的なM&Aがシナジー効果を発揮し、成長を促す

業種にとらわれないM&Aも、当社グループの成長をさらに促す施策のひとつです。2018年にグループ入りした綿半ドットコム(旧 アベルネット)が運営する通販サイト「PCボンバー」の販売ノウハウを活用し、グループ全体のインターネット通販への取組みが大きく前進しました。また、ホームセンター商材に限らず、「PCボンバーPROショップ」として専門性を高めることで、建設関係者等にも販路を拡大しています。

この10月にはリグナを新たにグループに迎えました。家具・インテリアのオンラインショップ、空間デザイン事業、CG事業を展開するリグナは、これまでの当社グループにない新たな文化を持つ企業です。家具で「世界にときめく空間をつくる」という考えは、2019年に加わったサイエンスホームの木の質感を大事にした家を作るという考えとも相性がよく、早期のシナジー効果が期待できます。

これからも、様々な事業や能力を持つ人が集まり、新しいものを創り上げていく文化を持つ企業を、積極的にグループ内に取り込んでいく方針です。

建設事業は、景気に左右されない高収益体制に

建設事業はもともと景気に左右されやすい事業であるため、当社グループでは、ここ数年間、「メーカー化による高収益体制の追求と提案力の強化」を戦略に掲げ、様々な施策を進めてきました。

また、大型物件については、物件ごとにプロジェクトチームをつくり、工程や原価管理を徹底し、採算性向上に努めていきます。

貿易事業は、医薬品の安定供給で患者さまに安心を

貿易事業は、政府が薬価改定において大幅な薬価引下げを行うなど、市場全体を抑制する施策が推進されているなか、収益性向上のために新たな取扱商品を増やすとともに、販路も拡大する必要性があると考えています。そこで、「既存の顧客・取引先リレーションを活かした事業の垂直・水平拡大」を戦略に掲げて、施策を進めています。

積極的な地域貢献と、継続的かつ安定的な株主還元を実行

当社は長野県の一企業として、地域の皆さまのお役に立つことがあれば率先して行うべきと常に考えています。今回のコロナ禍においても、非常に大きな影響を受けられた地域の旅館・ホテルや飲食店のお料理を当社グループ店舗にてテイクアウトで販売したり、セルフレジの増設や、インターネット通販で注文した商品の店舗受取りサービス「わたピック・わたドラ※1」の開始など、微力ながら私たちにできることから進めてきました。

株主還元につきましては、期末配当を2021年3月期上期の業績が当初の予想を上回り、堅調に推移していることから、従来予想の1株当たり17円から1円増額し、18円の予定としました。引き続き、安定配当を基本に、業績と連動して増配していきたいと考えています。

  • 綿半オンラインショップでお買い上げいただいた商品を、ご希望の綿半スーパーセンターのサービスカウンターで受け取れる「わたピック」、駐車場でご乗車のまま受け取れる「わたドラ」の2種類のサービスです。

綿半グループは、長い歴史の中で着実に歩みを進めてきました。今後も安定的に成長し、社会や環境の変化に左右されない、独自の経営手法で一歩一歩着実に進んでいく所存です。

株主の皆さまには今後とも引き続きご支援賜りますよう、よろしくお願いいたします。

綿半ホールディングス 代表取締役社長
野原 勇