社長メッセージ

社長メッセージ

社会を応援する企業であり続ける

綿半グループは、1598年に織田信長の武将の一人が本能寺の変の後、刀を捨てて起こした綿商いが発祥です。日本人の根底にある武士道に、商売の中で培った「三方よし」の教えを織り込むことで、400年以上にわたって多くのお客さまに必要とされてきました。

これからも社員一同、力を合わせ、分かち合い、響き合う「合才の精神」で歴史を紡ぎ続け、地域社会の活性化のために、一歩一歩、確実に歩を進めていきたいと思います。

徹底的に鮮度にこだわりお客さまに「食」の楽しさを提供

主力の小売事業では、これまでの店舗改革を加速させ、スーパーとホームセンターを合体させた「スーパーセンター化」や改装をより積極的に進め、お客さまの利便性を図ることで、店舗価値向上に努めました。

その結果、DIYや園芸用品の販売が想定を上回ったほか、活きた魚を選んで購入できる「いけす」を設置した店舗を拡大するとともに、野菜も生産者から直接購入する仕組みを整えるなど、鮮度にこだわった施策で、客単価が向上しました。

さらに、市場内に自社青果センターを設けて、品質チェックをしたうえで各店舗へ出荷するようにしたことで、野菜の品質向上と販売機会損失の防止に繋がりました。なおかつ店舗での野菜選別作業が軽減されてオペレーションが改善されるなど、様々な波及効果が出始めています。

また、ホテルやレストランなどで腕を磨いてきたシェフを採用し、鮮度の高い食材で店内調理したお料理の販売を開始しました。マニュアルではない日々変わるお料理はお客さまから高評価を得ており、コロナ禍でも、食の楽しさを提供することができたと感じています。

流通を制する者が小売を制する課題は「流通革命」

昨年は、メーカーには在庫が豊富にあるにも関わらず、配送量を急に増やせずに店頭からトイレットペーパー等が消えてしまうという事態が全国的に起こりました。

当社では、自社で持つトラックを活用し、メーカーの工場から直に商品を配送して店頭に並べましたが、この経験から、ある程度の流通網を自社で確立しておくことの必要性を実感しました。そこで、今期から都内と大阪で、自社配送のテスト運行を開始しています。この流通網が整えば、現在の外部運送業者の配送料見直しの動きにも対処できるうえ、当社で販売する家具や大型家電の据え付けを、お客さまのご希望の日時でスムーズに行うことができます。この大型商品の配送は、今期中の本格稼働を予定しており、今後さらに市場や生産者からの物流にも広げていく考えです。

入口と出口をうまくリンクさせて食の安定供給を実現します

現在、当社はビジネスの主軸を「販売」に置いていますが、創業時から蓄積してきた製造のノウハウを活かし、今後はさらに生産者に近いところまで踏み込んでいく方針です。

例えば、2019年にグループ入りしたお茶や菓子の製造、販売を行うお茶元胡蝶庵では、自社で開発した商品をグループ内の店舗でも販売するようになり、それらの店舗と自らの店舗を差別化するために、新製品の開発スピードが加速するという相乗効果が生まれています。生産量が増えたことによって製造ラインの稼働率も上がり、全体のコストが低減されています。

このように、当社グループが持つ店舗と「製造」をうまくリンクさせることで、流通麻痺が起きた時も、お客さまに商品を安定供給することが可能になると考えています。

ビジョンの合う企業がグループ入りしさらなる総合力強化へ

家具・インテリアのオンラインショップ、空間デザインなどを手掛ける「リグナ」が、2020年10月にグループ入りしました。リグナはメーカー視点ではなく、自分たちのセンスで各メーカーの新製品を組み合わせるコーディネイトをお客さまに提案する存在として好評を得ています。当社グループでは、自然素材、特に木にこだわった家や家具を提供していますが、リグナがグループ入りしたことで、家、家具それぞれ単体ではなくトータルで提案することも可能となります。

さらに、組立家具「Shelfit」の製造、インターネット販売を行う大洋、長野県において地域密着型のドラッグストアを運営する「ほしまん」も同様にグループ入りしています。

構造改革を進めた建設分野を再び成長軌道へ

建設事業は、今期からカンパニー制を導入し、ソリューションズ、鐵構、コンストラクション、の3つの分野に、「木造住宅」を加えて再構築しました。

当社グループではこれまで、建設事業が基盤となり、小売事業を支えてきました。現在、小売事業の足腰がしっかりしてきたことで、再び建設事業に軸足を移していきます。経営者としてこの4つの分野を切磋琢磨させ、成長軌道に導いていく覚悟です。

貿易事業はコロナ禍の影響を受けながらも不妊治療薬は安定的

当社が取り扱う風邪薬や化粧品の原料となる天然原料の販売が停滞しました。背景には、新型コロナウイルス感染症の拡大により外出の機会が減ったことや衛生意識が高まったことで、風邪をひく方が減少したうえ、化粧品の販売も落ち込んだことからメーカーの在庫が積み上がりました。

その一方で、不妊治療薬は安定的に供給が進みました。さらなる収益力向上のため、製薬研究所では新規の製造方法の研究開発を進め、より少ない原料から多くの原薬を製造する製法を追究しています。

自ら変化し、強さを増した綿半グループにご期待ください

当社グループはこれまで、事業の形を変えながら、長期的に成長してきました。今回、コロナ禍でもしっかりと実績を出せたことは、私を含め、すべての従業員の自信に繋がっています。

今期は中期経営計画の最終年度となります。次の中期経営計画へ向けての準備期間として、今後の飛躍のための積極的な投資を加速していきます。

株主の皆さまに対しても安定配当と企業価値の向上で還元していきたいと考えています。

当社グループには今、様々な経験や知識を持った社員がどんどん集まってくれています。考え方もミックスされ、変化にも強くなりました。

そんな私たちが作る綿半グループの未来を、末永く応援いただければ幸いです。

綿半ホールディングス 代表取締役社長
野原 勇