社長メッセージ

社長メッセージ

これからも時代の流れを読み取り、変化し続ける

綿半グループは創業以来400有余年、綿から鉄やセメントと、常に時代の流れを読み取り、形を変え、多様性ある企業グループへと変革を続けてきました。主力の小売事業はもともと変化の激しい業態であり、特に今回のようなパンデミックでは消費者の皆さまの生活習慣や消費行動も大きく変えた可能性もあります。そのような中でも、当社グループは歩みを止めることなく、自らを変えながらニーズを取り込み、新しい価値を提供できるよう努めてまいります。

継続して来店いただけるよう商品ラインナップを拡充

小売事業では、お客さまに継続してご来店いただけるよう商品の拡充を図り、利便性の高い店舗展開を積極的に進めています。昨年11月には、長野県内で地域密着型のドラッグストアを運営する「ほしまん」をグループ化しました。順次、スーパーセンターなどの各店舗へ医薬品コーナーを併設し、さらなる店舗の機能強化を図る計画です。

また、今年3月には「大洋」がグループ入りしました。収納棚をはじめとする組立家具の製造、卸売、インターネット通販事業を行っている家具メーカーです。大洋のブランド「Shelfit」では、幅1cm単位からオーダーできる収納ラックやデスク等を展開しています。今後も、業種にとらわれないM&Aを推進し、様々な商品のラインナップを拡充していきます。

2年ほど前から開発を進めてきた綿半オリジナル商品も、開発ノウハウが蓄積されスピードやクオリティが近年ますます高まってきました。食品ではもちろん味、生活用品は使いやすさや手入れのしやすさにとことんこだわり、品質や価格のバランスをとりながら開発した商品は、お客さまからご好評をいただいています。今後も、高いクオリティを維持しながらお客さまのご期待に応えられるよう、さらに注力していく方針です。

スーパーセンターに次ぐ、新たな店舗スタイルへ

前期から、社内に店舗改装を担当する専門部署を設けたことで、地域に合わせた店づくりを強く推進しながら、同時に、商品の仕入れを一本化するなど、効率的な店舗運営への素地が整いました。

来年オープンを目標に準備を進めている「綿半スーパーセンター権堂店」は、中心市街地型の店舗であり、また当社にとって初の複合型店舗となります。駅近の立地や各種テナントが同じ施設にあることで、ご来店いただく顧客層も広がります。必然的に商品ラインナップは既存の郊外型店舗とは異なり、新たな考え方が必要です。この店舗開発が成功すれば、新たな商圏で既存店と競合しない、新たな店舗展開が期待できます。「スーパーセンター」に次ぐ、新業態に育てていきたいと考えています。

木造住宅を新たな柱に育て、鉄構も生産性向上

建設事業は今期からカンパニー制を導入し、「ソリューションズ」、「鐵構」、「コンストラクション」の3つの分野に、「木造住宅」を加えて再構築しました。8月に山林の育成から製材・乾燥・プレカット・住宅施工まで、全ての工程を行う「夢ハウス」がグループ入りしたことで、戸建木造住宅に使う天然無垢材の仕入調達力が向上し、当社の企業価値向上に寄与してくれるはずです。また、製材業にも精通しているため、長野県の地場資源である「木材」を有効活用して地域経済に貢献しながら、お客さまのニーズに寄り添った製品を提供していけると考えています。

そのほか、長野県高森町に鉄構を製造・加工する工場を集約・新設します。これまであった2つの工場を1箇所に集約し、溶接ロボットなどオートメーション化を推進することでさらなる生産効率向上を図ります。来春からの稼働を予定しています。

旧工場の跡地には物流センターを建設する計画です。充実するオリジナル商品の在庫管理や出荷も効率よく行えるようになります。

高品質な原料の提供とともに新商材の開発を推進

貿易事業では、長く続くコロナ禍の影響で需要が低下した化粧品の原料などは停滞したものの、国内トップシェアを誇るホホバオイルが好調に推移しています。国内精製品に加え、品質は維持しながらもリーズナブルな海外精製品も新たにラインナップに加えました。

また、次世代スーパーフードとして注目されているウチワサボテンは、ビタミンCやビタミンB、カルシウムなどが豊富で、新たな食材として展示会などを通じて紹介を進めています。このような日本ではまだ馴染みが薄い海外の新たな食品原料も、各メーカーへの周知に努めながら、認知度向上を図っています。

経営の速度を上げ、スピード感のある経営判断を

世間のSDGsへの関心の高まりや、世界的にも環境問題への意識が一層高まってきています。綿半グループはかねてより力を合わせ、地域を守り、地域の発展のために邁進してきました。子どもたちの育成支援をはじめ、事業活動を通じた地域社会の活性化など長年の取組みが評価され、「長野県SDGs推進企業」にも登録されました。

店舗のレジ袋削減のため、マイカゴやオリジナルエコバッグも開発し、オリジナル商品の包装材には石灰石原料の新素材「LIMEXライメックス」を使用するなどの取組みを進めています。また、このコロナ禍で大きく影響を受けた、給食やレストラン向けに食材を提供していた生産者の方から、積極的に仕入れるという試みも行っています。

また今年度から、当社は監査等委員会設置会社に移行しました。持続的で健全な成長のため、ガバナンスの強化と責任を果たしながら、経営の速度感を上げ、突発的な事象にも迅速に対応できる体制づくりを強化していきます。

株主の皆さまへは企業価値のさらなる向上と、安定配当で還元していきたいと考えています。これからも綿半の未来を、末永く応援いただければ幸いです。

綿半ホールディングス 代表取締役社長
野原 勇